漢字学習のやり方

 どこの塾でも必ず言われる、「日々の積み重ね」、「意味から考えて」は確かに正しいです。
 市販の教材などの中にも、漢字ごとに意味やその字を使った熟語を載せているものもあります。それらをコツコツとこなせば難しい漢字にも対応できるようになるのか。なかなかそうはいかないのが現実で、だからこそ、このサイトを今ご覧になっているんだと思います。

日常的に意味から考えた学習ができるか

 これが一番の問題です。塾から課される漢字は、大体、一週間に20~50個です。これを全て文字の意味と共に考えていては、時間がどれだけあっても足りません。
 漢字は覚えればいいもの、それに対して文章題はできるようにならなければならないもの、と考えていると、どうしても漢字に割ける時間は短くなります。また、その考え方は決して間違いではありません。大まかに、国語の問題は、漢字:語句:文章題が、1:1:8の割合になっているからです。

 さらにもう一つ問題があります。塾の保護者説明会などではとても魅力的な学習方法に見える、意味から考えるというやり方は、子どもだけでは進められないという問題があります。親が横について一つ一つ漢字の意味を調べて、その文字を使う他の熟語を説明して・・・では、とてつもなく時間がかかります。

 つまり、毎日漢字の学習を意味から考えて行うということは、実際には誰にもこなせないようなやり方、砂上の楼閣のようなものだということです。

オススメの学習法

 ここでは、漢字の学習を二段階に分けることを提案します。
 具体的には、①字を覚える段階と②言葉を知る段階です。

 まず、塾の漢字のテキストを使って、そこに出てくる言葉をしっかりと書けるようにしましょう。このときに、正しい字で、音と対応させて、覚えていくことが大切です。頭を使わずに丸暗記で構いません。このときには、文字を書いて覚えても、見て覚えても、どちらでも構いません。

 次に、こちらのテキストなどを使って、言葉の世界を広げながら、漢字と言葉をつなげていきましょう。この段階では、文字の意味を言葉の意味とリンクさせながら、時間をかけてゆっくりと進めます。

 つまり、基本的な言葉を漢字で書けるように覚え込む段階と、その応用として文字の意味を考え、言葉の意味とリンクさせて語彙の世界を広げていく段階を分けて考えようというということです。

それぞれで使うべきテキスト

 最初の、文字を覚える段階では、どのテキストを使っても大差ありません。塾の漢字テキストはどれも入試過去問を参考にしています。せいぜい、浜学園が関西の入試に注力している影響で難しい言葉まで扱っているくらいで、他は大差ありません。
 また、数が多ければ親は安心するかもしれませんが、全てを覚えようとすると大変です。むしろ四谷大塚などの、中堅校をターゲットにしているテキストの方がやりやすいでしょう。

 このときに注意して欲しいことは、こちらのテキストは完璧にしなければならないということです。中学入試では、どこのテキストにでも載っているような漢字を出題するところがたくさんあります。これは、逆に言えば、それらの問題で合格者は絶対に失点しないということです。全ての言葉を、いつ問われても正確に答えられる、というところまでを目指して、ひたすら繰り返してください。


 言葉を広げる段階で使えるテキストについては、ほぼ存在しません。一応、四谷大塚のテキストや、サピックスのテキストが、漢字だけでなくその文字を使う他の言葉を載せていますが、入試で出題される難しい言葉には対応できておらず、また、言葉の意味を調べなければならないなど、不便です。

 こちらのテキストは、そのような考えから作ってみました。一度手に取っていただけると嬉しいです。

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